2022.12.10 22:23
戦時のノーベル平和賞、笑顔なし 登壇3者、握手もせず
10日、ノルウェーの首都オスロで開かれたノーベル平和賞の授賞式(共同)
【オスロ共同】喜びの笑顔も、受賞者同士の握手もなかった。ノルウェー・オスロで10日に行われたウクライナ、ロシア、ベラルーシ3カ国での人権活動をたたえる今年のノーベル平和賞授賞式。ロシアのウクライナ侵攻が影を落とし、晴れがましいはずの式典は重苦しい雰囲気に包まれた。
侵攻は、隣国の人権団体として協力してきたロシアの「メモリアル」とウクライナの「市民自由センター(CCL)」を加害者側と被害国とに分断した。ルカシェンコ大統領の強権支配下で拘束され式典出席がかなわなかった人権活動家ビャリャツキ氏の母国ベラルーシはロシアを全面支持し、ウクライナから敵視されている。