2022.12.09 17:28
石川県に2300万円賠償命令 野球部員、球拾いで川に転落死
金沢地裁判決を受け、記者会見する松平航汰さんの父で原告の忠雄さん=9日午後、金沢市
石川県立金沢西高1年の野球部員だった松平航汰さん=当時(15)=が練習試合中の球拾いでグラウンド近くの川に転落し死亡したのは、担当教員らが必要な安全対策を怠ったためとして、両親が県に約5400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、金沢地裁は9日、約2300万円の支払いを命じた。
小川弘持裁判長は判決理由で、担当教員らは、転落を防ぐため川岸のガードレールを越えてボールを回収しないよう指導する注意義務を怠っていたと指摘。「注意義務を尽くしていれば、事故を回避することができた」として死亡との因果関係を認めた。