2022.12.08 13:35
かんぽ不正、解雇は無効 札幌地裁、同種訴訟で初
かんぽ生命保険と日本郵便による保険の不正販売への関与を理由に懲戒解雇されたのは不当として、日本郵便の社員だった札幌市の40代男性が地位確認などを求めた訴訟で、札幌地裁(中野琢郎裁判長)は8日、解雇は無効と判断した。
日本郵便によると、同種訴訟は札幌と水戸、金沢の各地裁で計6件起こされており、判決は初めて。一連の不正販売問題では、旧契約を解約し新契約に加入させる「乗り換え」で顧客に保険料を二重払いさせるなどしていた。
訴状によると、男性は北海道内の郵便局で保険営業を担当。2020年9月に処分されたが、処分は解雇権の乱用だと訴えていた。