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2022.12.10 00:00

広告特集【高知子ども未来プロジェクト2022】第3回まなびプログラムを開催しました

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11月26日に開催した、「高知子ども未来プロジェクト」第3回まなびプログラムの 採録記事です。




冬の味覚、自然薯

掘って、すって、味わう!



波板で育てる真っすぐな自然薯

 子どもたちに高知ならではの土地や人、自然の魅力を知ってほしいと、一昨年からスタートした「高知子ども未来プロジェクト・まなびプログラム」。今年3回目となる、自然薯(じねんじょ)を収穫して味わう体験に、10組の親子が参加しました。
 安田町中山地区は自然薯の産地で、現在町内では13軒の農家さんが自然薯を育てており、11月半ばから収穫が始まりました。今回教えていただくのは、JA高知県の小松知喜さんをはじめ、生産者の皆さん。まずは小松さんが、自然薯について説明してくれました。
 自然薯は、ヤマノイモ科に属する山芋の一種。山芋には、長芋、銀杏芋(いちょういも)、つくね芋などがありますが、日本原産の自然薯は肉質が緻密で粘りが強いのが特徴です。通常は山に自生する自然薯ですが、安田町では50年ほど前から栽培がスタート。老人クラブの皆さんが、波板を使って真っすぐに育てる方法を編み出しました。自然界では下に向かって伸びる山芋を、畑の畝の中で横向きに育てるこの方法は、この地域独特のもの。先人の知恵と工夫により、品質の高い自然薯が育っています。



自然薯について、小松さんのお話を熱心に聞く参加者たち







葉っぱが枯れたら収穫のサイン

 小松さんのお話の後、長靴を履いて軍手を付け、いざ畑へ! 歩いて5~6分ほどの所にある、生産者の上岡和久さんの畑に向かいます。畑には子どもの背丈ほどの棚があり、その棚を覆っている葉は黄色や茶色になっています。「緑の葉が、こういうふうに枯れてきたら自然薯が大きくなった合図です」と小松さん。上岡さんが、「畝の中の波板を土ごと引き抜いて、横向きにひっくり返したら、自然薯が出てきます」と収穫の仕方を教えてくれました。
 たっぷりと土をかぶった波板は重く、力を込めて引っ張る子どもたち。土の中から現れた自然薯は、表面にもしゃもしゃの細かなひげ根があり、ぷーんと土の香り。自分の背丈ほどもある自然薯を折れないようにそっと持ち上げ、ずっしりとした重みを感じていました。今年は10月以降雨が少なかったため、味が凝縮したいい自然薯が育っているのだそうです。
 自然薯の枯れたつるには茶色い実がついていて、「あ、ムカゴ!」と手を伸ばす男の子。「山芋のつるは反時計回りに巻いてるんだよ」と教えてくれました。









力を込めてすりすり、自然薯とろろ

 収穫した自然薯を手に、「安田町多目的交流センターなかやま」に移動。みんなで掘りたての自然薯を味わいます。表面のひげ根を取って水洗いをし、調理室へ。30センチほどに切り、ピーラーで皮をむいたら、すり鉢の底にこすりつけながらすっていきます。「ぬるぬるする~」「すべって力が入らん」と言いながら奮闘。辺りに自然薯の香りが漂い、真っ白い自然薯はするほどに粘り気を増し、お餅のような「とろろ」になります。
 調理をしてくれるのは、「味工房じねん」の竹内幸恵さんと横田正子さん。今回のメニューは、親子丼の上にとろろをかけた「じねん丼」と山芋汁です。「初めて食べた」「おいしい」と言いながら、全員完食。ねばねばの食感も楽しかったようです。
 最後に、小松さんからお土産の自然薯が配られ、「すりおろして小分けにし、冷凍しておくといいですよ」と保存の方法も教えてもらいました。収穫もすりおろすのも、「大変だったけど面白かった!」と、晴れ晴れとした表情の子どもたち。竹内さんが作ってくれた、おまけの自然薯ポテトチップスを頬張り、「帰って作ってみよう!」と話しながら帰路に着きました。



じねん丼と山芋汁。生と加熱したものでは異なるおいしさが楽しめる





なかやま自然薯と地場産直販会
冬の味覚、自然薯は、まさに今が旬! 安田町中山地区で栽培している自然薯を中心に、自然薯を使った食べ物や加工品、田舎寿司などの地場産品を販売します。1年に1度のこの機会に、ぜひ安田町中山地区に遊びに来てください。

<販売商品>
自然薯、自然薯(切芋、とろろん)、山芋シフォンケーキ、山芋汁、田舎寿司、山芋コロッケ、山芋そば、あんたろうクッキー、からあげ他

日時/12月11日(日)9:00~14:00
※商品がなくなり次第終了
場所/安田町多目的交流センターなかやま
問い合わせ/集落活動センターなかやま TEL 0887-30-1750

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