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2022.11.26 08:40

カード詐取容疑で教諭再逮捕 妻も 「生活費に充てた」 高知署 被害相談20件近く

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 高知東高校教諭とその妻が、知人から銀行カードローン用のカードを詐取した事件を捜査している高知署は25日、別の知人からもカードをだまし取ったとして、詐欺容疑で夫妻を再逮捕した。同署には、同様の被害の相談がほかにも20件近く寄せられており、余罪も含めて調べている。

 再逮捕されたのは、同校教諭の男性容疑者(56)=高知市宝町=と、妻で歯科衛生士の女性容疑者(52)=いずれも同容疑で逮捕、処分保留中。

 同署や捜査関係者によると、男性容疑者は容疑を認め、だまし取ったカードで借り入れた金銭は「生活費などに費やした」といった趣旨の供述をしている。女性容疑者はカードの受け取りは認めているが、メガバンクで働く娘のノルマ達成のためといった依頼などは「文言が違う」と話しているという。

 再逮捕容疑は、夫妻は共謀して2019年8月28日~9月9日ごろの間、高知市内で同市内の40代男性名義のカードローン用カード1枚をだまし取った疑い。

 同署によると、男性は男性容疑者の元同僚。夫妻は「娘が銀行で勤めている。カードを作ってノルマ達成に協力してほしい」「すぐ解約するので迷惑はかけない。1週間後に銀行から封筒が届く。未開封のまま保管して」などと男性に依頼。男性はカードを作り、届いた封筒を未開封のまま男性容疑者に手渡した。

 今年4月、男性が銀行からローン返済の督促電話を受けて発覚。ATMで数十万円単位の現金が複数回引き出され、ローン総額は約330万円になっていた。その後、男性の指摘を受けて夫妻はカードを返し、ローンも全額返済した。カードを作った銀行で娘が働いていた事実はないという。

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