2022.11.25 15:17
ローム、次世代半導体を量産へ 効率化、EV航続1割伸長
電子部品大手のロームは12月から次世代パワー半導体の量産を始める。原材料は従来のシリコンではなく炭化ケイ素(SiC)でロームが約20年にわたり研究開発を進めてきた。機器を動かす時の電力使用を効率化でき、電気自動車(EV)に搭載すれば航続距離を1割伸ばせるという。
パワー半導体は主に、EVやエアコンなどのモーターを制御する部品「インバーター」に使われる。バッテリーからモーターに流れる電力を直流から交流に変換し、回転数を管理してEVの走行スピードを調整する。
変換時に電力ロスが発生するが、SiCはシリコンよりロスが小さいため、EVの航続距離が伸びる。