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2022.11.25 08:35

のいち動物公園(高知・香南市)再整備へ 識者初会合、動物福祉踏まえ検討

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 香南市野市町大谷の県立のいち動物公園の再整備に向け、県と運営団体の県のいち動物公園協会は24日、同市役所で有識者らによる検討委員会の初会合を開いた。「動物福祉」の考えが浸透するなど時代環境の変化を踏まえ、今後の展示動物や繁殖計画、飼育施設の改修などについて基本方針をまとめ、2025年度の着手を目指す。

 同園は1991年11月、三宝山の旧龍河洞スカイライン沿いの丘陵地約9ヘクタールにオープン。その後の増設で19・9ヘクタールに広がり、飼育動物は2021年度末で96種1383匹となっている。

 近年は年間16万~19万人が訪れ人気を集めている一方、開園から31年を過ぎた施設は老朽化。展示動物も高齢化し、国際取引規制の強化などから再導入が難しい種も多いという。

 検討委員会は大学や行政、動物園など県内外の有識者9人で構成し、初会合では事務局がこうした園の現状と課題について説明。繁殖や獣舎の在り方などについて24年度に「のいち動物公園コレクションプラン」を策定し、それに基づき再整備を進めることを申し合わせた。また同園を含む野市総合公園(約60ヘクタール)の未利用エリアの活用策についても検討課題とした。

 委員からは「獣舎の更新には、今飼育中の動物が一時的にすむ場所が必要。多くの動物を飼える施設を造っておけば、今後の繁殖にも活用できる」などとバックヤードの充実を提案する意見や、現場の飼育員の声を反映するよう求める意見が出ていた。(深田恵衣)

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