2022.11.24 08:39
今年は少ない?探し釣り のべ竿いっぽん【ハゼ釣り編】―魚信 はっぴぃ魚ッチ
のべ竿のベストパートナー、ハゼ(写真はいずれも高知市の鏡川)
間違いない実績ポイントの橋の下に到着。3・6メートルの竿に道糸1号、ハリス0・8号、針は袖型5号で、玉浮きを付けた。餌は砂虫だ。
ここは、川底が流芯(りゅうしん)から岸に向けてなだらかに駆け上がり、いくつも「台地」がある。そこに魚が集まりやすい。ハゼは食欲旺盛な魚なので、目の前の餌に飛びついてくる…はずなのだが、おかしいな、当たりがない。
いろいろ探ると、ぽこんと玉浮きが沈んだ。極小のアマギ(クロサギ)が連発し、セイゴやニロギなどが釣れ続く。だが、肝心のハゼだけいない。うわさは本当だったか。
いなければ探そう。鏡川の下流から中流まで、浦戸湾内も探ってみた。やはり釣れない。同市春野町の甲殿川や仁淀川河口まで足を延ばしたが、徒労に終わった。
再び鏡川に戻り、最初のポイントに。冷静に考えよう。ハゼがいないわけがない。数が少ないか、いつもの場所にいないかだ。
極小のアマギが群れていた
竿を長めの4・5メートルにして、仕掛けを浮きのない脈釣りへと変更。2号のオモリに20センチほどのハリスを直接結び、一段深くなった下流側をコツコツと扇形に探った。
ほどなく、ぶるっと懐かしい手応え。推理が当たって釣れたら、どんな魚でもうれしい。今回のこいつは格別。今年もハゼの顔が見られたこともうれしい。
さらに一段深い場所も探って、10匹足らずを釣り上げた。やはり今年はハゼが少ないようだが、釣った魚はどれも元気で、のべ竿を小気味よく曲げてくれた。来年は魚影が増えることを期待して全てリリース。未来の魚のためなら、きょうの天ぷらとビールぐらい我慢せねば。さて、スーパーの総菜でも買って帰るか。(本紙・ミョウ)