2022.11.19 17:07
ロシア侵攻「世界経済に悪影響」 APEC首脳宣言採択
APEC首脳会議で2日目の討議に臨む岸田首相(右から3人目)。採択された首脳宣言ではエネルギー価格高騰によるインフレ加速や食料不安の増大に懸念が示された=19日、バンコク(代表撮影・共同)
【バンコク共同】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議は19日、タイの首都バンコクで2日目の討議を終え、閉幕した。採択された首脳宣言では、ロシアのウクライナ侵攻を巡り「世界経済に悪影響を与えている」と強調。エネルギー価格高騰によるインフレ加速や食料不安の増大に懸念を示した。アジア太平洋地域での米中の主導権争いが激化する中、宣言では自由で開かれた貿易の推進や、サプライチェーン(供給網)の混乱の解消に取り組むと明記した。
ウクライナ情勢では「ほとんどの加盟国・地域が戦争を非難した」とする一方、制裁を巡って「異なる評価があった」と両論を併記した。