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2022.11.19 08:28

傷ついたことありますか? 11/19「国際男性デー」【なるほど!こうち取材班】

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 性別に基づいたイメージや決めつけで、傷ついたりしんどい思いをしたりしたことはありますか―。「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)は10~13日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて県民の思いや体験を集めた。

■子育てはアウェー
 男性が家事や育児に参加するのが当たり前の時代と言われているが、子育てに関するコミュニティーは男性にとって、アウェーだと感じる。さらに、ジェンダー平等と声高に言われている割には、家計を支えるのは男性であるべきだという風潮はいまだに根強い。女性よりも稼ぎが低い男性は「かい性なし」というレッテルを貼られがち。(高知市、40代男性、自営業)

■一人でも大丈夫
 私の夫や弟は、家事は裁縫以外おおかたこなせます。なので妻が出張や入院しても困りません。家事を「やってやった」という上から目線もない。人がいつか一人になった時、困らずに暮らしてゆけることは大事だと思う。ジェンダーって難しくてよく分かりませんが、夫や弟は職場でも家でも「男は~、女は~」と言わない人たちです。(南国市、60代女性、パート)

■「おかま」呼ばわり
 幼少期にピアノを習っていて、「おかま」と言われてつらかった。(南国市、60代男性、農業)

■働く罪悪感
 主人は「家族は男が養うもの」という思いが強く、嫁より給料が少ないことをずっと気にしている。事あるごとに「稼ぎが少ないのでね…」と言われ、私が働くことに罪悪感がある。別に、主人の稼ぎが多くてもやりたい仕事なのでやり続けているとは思うが…。家族で旅行したり、余裕ある生活したりするためにもやりたい仕事を続けたいと思うのはダメ? 女だから、仕事をやめた方が良い? とモヤモヤし続けている。(四万十市、40代女性、理学療法士)

■会議の決め手
 紛糾した会議の末、最後の最後は「俺も男や! 二言はない」で決着がつく。昭和のおじさんたちは、責任の取り方が「男らしいかどうか」が最後の決め手となる。男らしいって何?(高知市、60代男性、自営業)

■違和感ない
 違和感も抵抗感もなく、そんなもんだと思って生きてきた。長い歴史の中で役割分担は生じてきたものだと思う。性差を差別と混同する世の中の方が、むしろ生きづらいと感じる。(いの町、60代男性、会社員)

■掃除押し付け
 現在の職場では男性はほぼ掃除や片付けなどは女性に押し付けている。男性が多い職場ですが、少しおかしく思います。(土佐清水市、50代男性、団体職員)

■寛容な社会を
 性差による得意、不得意や能力差は感じたことがあるが、差別までは感じたことがない。男性だからかもしれないが…。性差はあると思うが、時代に関係なく、100%全員に当てはまるものではないと思う。個人個人が「自分らしさ」を選択し、社会もそれを許容できる、寛容な社会を目指すのが良い。(南国市、40代男性、会社員)

■無意識の男尊女卑
 会議の席で自分より下位の男性社員が上席に配置されたり、来客へのお茶くみを指示されたり、男性と同じようなものの言い方をすると生意気だと思われたり。妻の方がバリバリ働いて忙しくても、子どものお弁当作りは母親の役目で、それをこなしていないと毒親だと言われる。とてもとても生きづらい。食器洗いや掃除などの家事を女性だけがしているテレビのCMも、無意識に男尊女卑を助長している。(高知市、50代女性、会社員)

■黙って耐えた
 今はなくなっていると思うが、子どもが病気で仕事を休むと、上司に嫌な顔をされた。子どもはかけがえのない存在なので、黙って耐えた。(高知市、50代男性、地方公務員)

■人権ないがしろ
 身体的特徴によって座り方や制服、身のこなしなどを強制された。性別二元論に基づいた考え方では、あまりに多くの人々の人権をないがしろにしている。また、(出生時の体の性別と性自認が一致する)シスジェンダーの人々にも、好きな服や好きなように振る舞うという自由がもっと認められるべきだと思う。(高知市、20代、会計年度任用職員)

■得意分野生かして
 飲み会で食事に集中していると「色気より食い気」とか「気が利かない」とか言われる。全体的に女性の方が「らしさ」をより強く求められていると感じる。男性という理由で、言葉や振る舞いが雑だったり、字が下手だったり、身の回りが汚かったりしても許容されていることが多いのではないか。性別に関係なく、得意不得意があるし、社会でも家庭でも得意分野を生かせるのが一番良い。(田野町、30代女性、公務員)

■人格に影響
 保育園時代、親の好みでオカッパ頭。周りからは「男女」とからかわれ、毎日ケンカの連続。振り返ると私の人格形成に多大な影響を与えていると思う。(高知市、50代男性、会社員)

■穏やかな議論を
 長年、高知の女性の活躍は「はちきん」とされている。否定するのも無粋で毎回相づちで済ましているが、このイメージ定着は封建的で恥ずかしく感じる。役割や決めつけは、世代が受け継いできたものでもあり、次第に変化すると思う。穏やかに意見交換できる雰囲気が大切だ。否定や攻撃ばかりでは、健全な認識は育まれない。(高知市、60代女性、公務員)

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