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2022.11.17 16:29

【東京ウオッチ】都会にしかない“色彩” 写真表現で挑む―小林健太さん個展をアニエスベーギャラリーで開催 いまのTokyoをつかむイベント情報(19日~27日)

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 東京・青山の「アニエスベー ギャラリー ブティック」に展示されている、小林健太さんの作品(提供写真、(C)Kenta Cobayashi)

 ◎今週の一推しイベント


 【19日(土)】


 ▽「小林健太 EDGE」(~12月11日、港区・アニエスベーギャラリーブティック)


 “東京の今”を感じさせる写真表現で注目されているアーティストの小林健太さんの個展。等身大サイズの個人出版物「ZINE」の「MMGGZZNN:EDGE」(2014~15/2022年)や新作のほか、これまでのパフォーマンスやコラボ作品を紹介している。


 小林さんは展示作品「Everything」のシリーズについて「渋谷をはじめとする都市でしか表現できない色がある」と説明。美大在籍時代からデザイナー、プログラマー、ダンサー、DJといった友人たちと影響を受け合いながら、自分の表現を固定せずに挑戦を続けている。


 アニエスベーでカルチャーコンテンツを担当する古宇田リヴォー朱美さんは「ブランド創設者のアニエス・トゥルブレがビジネスと切り離し、コレクターとしてアーティストを支援している。人との関わりを大切にしながら制作を行う小林さんと、彼女の感覚との親和性が感じられると思う」と話す。


 交流サイト(SNS)で誰もが画像を気軽に発表できる時代。それとは一線を画した、作家の情緒と身体性を表現した写真作品に出合える。



 ○そのほかのお薦めイベント


【19日(土)】


 ▽「ヴァロットン―黒と白」(~2023年1月29日、千代田区・三菱一号館美術館)


 19世紀末にパリで活躍したナビ派の画家、フェリックス・ヴァロットン。ヴァロットンの世界有数の版画コレクションを誇る丸の内の三菱一号館美術館で、制作した版画の大部分となる約180点の所蔵作品が一挙に公開されている。


 ヴァロットンは独特の視点と卓越したデザインセンスを持ち、黒一色の革新的な木版画で名声を得た。展覧会では、希少性の高い連作「アンティミテ」や「万国博覧会」などの作品群が並ぶ。


 ブラックユーモアに富んだ作風で知られるが、第1次世界大戦が勃発すると52歳で従軍画家として前線に赴いた。連作「これが戦争だ!」には、鉄条網にからめとられた兵士の遺体が描かれている。「黒と白」だからこそ表すことができた、美しくも悲しい人間の姿に触れられる。


 ▽「Tiffany Cafe & Pop―up Store@ANNIVERSAIRE 表参道」(~12月28日、港区・アニヴェルセル 表参道)


 米宝飾品大手「ティファニー」の日本上陸50周年を記念した期間限定のカフェとポップアップストアが、東京・青山の「アニヴェルセル表参道」で展開されている。


 米ポップアート界の巨匠アンディ・ウォーホルが、1950~60年代に毎年12月、ニューヨーク5番街のティファニー本店のために制作したグリーティングカードからインスピレーションを得たクリスマスツリーがカフェに飾られている。


 オープニングパーティーには、ブランドアンバサダーを務める俳優の三吉彩花さんらが登場。ウォーホル作品の特徴であるにじんだ線で描かれた鮮やかな鳥や星の絵画、靴などが展示された遊び心あふれるカフェやストアの空間で、ホリデームードを楽しめる。


 【23日(水)】


 ▽「アイリス講座 パープルリボン企画『IPVはなぜ起こるのか―加害者性を考える』」(14時、渋谷区・渋谷男女平等・ダイバーシティセンター〈アイリス〉、事前予約制)


 性別に関わらず親密な関係のパートナー間で起こる身体、心理、社会、経済、性的な暴力を指すIPV(Intimate Partner Violence)について考えるイベントが開催される。


 「女性に対する暴力をなくす運動」(12~25日)期間中に、女性への暴力根絶のシンボルであるパープルリボンにちなんで実施。DV(ドメスティックバイオレンス)、セクハラ、性暴力事件に関わってきたフォトジャーナリストの佐藤慧さんと太田啓子弁護士の男女2人が対談する。


 暴力を生む男性の加害者性のほか、ジェンダー規範や特権、それを助長する社会構造、また性暴力事件の報道のされ方についても話し合う。


 【24日(木)】


 ▽「WHITE KITTE」(~12月25日、千代田区・JPタワー商業施設「KITTE」)


 丸の内の商業施設「KITTE」で毎年開催されるクリスマスイベント。今年は「KITTEの森 Winter Forest Christmas~自然からの贈り物~」がテーマだ。


 館内のアトリウムには、東京都檜原村の間伐材と群馬県嬬恋村のもみの木を使用した九つのクリスマスツリーを設置、森を思わせる空間を演出する。中央には真っ白で幻想的な装飾を施した全長12メートルのメインツリーが登場し、ツリーの上の雪の結晶をモチーフにした装飾は牛乳パックの再生紙が用いられている。


 期間中は「森のオーケストラ」を表現したクリスマスショーも実施。クリスマスの名曲やオリジナルソングに合わせて、アトリウム全体が7色に美しく輝き、心温まる空間を演出する。

(c)KYODONEWS

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