2022.11.16 16:01
微小プラ、年間で180億個流入 太平洋から北極海、約420トン
北極海で採取されたプラスチックごみ(池上隆仁さん提供)
プラスチックごみが劣化して壊れ、大きさ5ミリ以下となった「マイクロプラスチック」が、太平洋から北極海に年間約180億個流入しているとの観測に基づく推定を、海洋研究開発機構の池上隆仁副主任研究員らのチームが16日までに発表した。重量換算で約420トンという。
池上研究員は「一度流れ込むと回収は不可能。プラスチックごみを減らさなければ北極海を汚し続けることになる」としている。
チームは2020~21年、ロシアと米アラスカ州の間にあり、太平洋から北極海への入り口となっているベーリング海峡などで調査。研究船「みらい」から網を下ろし、海中のプラスチックを採取した。