2022.11.15 22:49
環境相、気象災害低減へ支援表明 途上国要求の新基金に触れず
15日、COP27で演説する西村環境相=エジプト・シャルムエルシェイク(条約事務局の中継より・共同)
【シャルムエルシェイク共同】西村明宏環境相は15日、エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の閣僚級会合で演説し「日本は自然災害の脅威を経験している」として、アジア太平洋地域で気象災害低減に向け観測・警戒システムを整備すると表明した。発展途上国の気候変動被害を巡る「損失と被害」分野の支援だと強調。「主要経済国にさらなる温室効果ガス排出削減を呼びかける」とも述べた。
COP27では「損失と被害」分野が焦点になっている。途上国側は新たな基金創設を強く要求、先進国が応じるかどうかが注目される。西村氏は新たな基金に言及しなかった。