2022.11.11 10:05
火星探査「傘」で軟着陸へ 空気抵抗で減速、米実験
傘の形に展開し、地表に向かう減速装置のイメージ。中心部に探査機を搭載する(NASA提供・共同)
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は10日、将来の有人火星探査で重い機材を安全に表面に降ろすための減速装置の実験を行った。巨大な傘の形をしており、今回は宇宙から地球の大気圏に突入、耐熱性能などを確認した。
米西部から打ち上げられたロケットを離れると、直径6メートルの傘は地上に向けて展開。空気抵抗でブレーキをかけつつ降下し、太平洋に着水した。
これまで火星に降ろした探査機は重くて1トンほど。有人探査用の機材となると20トン前後と格段に重く、どう落下速度を緩めるかが課題となる。
本番の火星探査は2040年ごろを目指している。