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2022.11.10 08:35

「高知にはアニメのネタたくさん」 ポケモン仕掛け人、久保雅一さんインタビュー

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「高知にはアニメのネタがたくさんある」と話す久保雅一さん

「高知にはアニメのネタがたくさんある」と話す久保雅一さん

 高知市で9日に開かれたアニ魂サミットには、「ポケットモンスター」やミニ四駆ブームの仕掛け人として知られる小学館ミュージック&デジタルエンタテイメントの久保雅一社長(63)が参加していた。本紙インタビューに、「高知にはアニメのネタになる魅力がたくさんある」と成長に期待を寄せた。

 ―業界の現状は。

 「海外向けに市場が急速に膨らんでいる。映画の興行収入の上位にはアニメ作品が並び、制作会社の売り上げの6割以上が版権の二次利用。実写だとグッズは売れないが、アニメは地方にいながらグローバル展開が可能で、『聖地巡礼』的インバウンド(訪日客)もある。1本当たればすごい規模の副産業が起きる」

 ―高知からアニメ産業を興せるか。

 「地方で成長したプロダクションはパターンが似ていて、まず行政の支援を受けて地道に力をためる。すぐに映画ではなく、ゲームや多彩なアニメ映像を作って人を育て、最終的に自分たちが作りたいものにたどり着く。優に10年かかる。高知も態勢は整ってきた。あとは学校が大事。優秀な教員を高知に連れてきて、地元アニメ会社で働く好循環ができるかどうかだ」

 ―高知の強みは。

 「まんが甲子園など歴史あるイベントがあり、アートの仕事に興味がある人が多いと思う。そういう下地は他県にはない。高知の人が気付いてないだけ。うろうろすると、『ネタになるじゃん』という魅力がたくさんあった。それが何かは他の人には気付いてほしくないなぁ。一緒に映像化して高知から発信したい」

 「これだけ海と山が近くて、海に向かって両手を広げてる県はほかにない。高知のクリエーターはこの景色を生かしてほしい」(聞き手=大山泰志)

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