2022.11.08 15:41
野生復帰ライチョウの生息確認 動物園から中ア駒ケ岳へ移送
動物園から野生復帰させたニホンライチョウ(手前)を含む群れ=10月21日、中央アルプス(環境省提供)
環境省信越自然環境事務所は8日、栃木県那須町と長野市の動物園から中央アルプス駒ケ岳へ移送した国の特別天然記念物で絶滅危惧種、ニホンライチョウ22羽のうち少なくとも10羽の生息を確認したと発表した。飼育下にあった個体の野生復帰事業は国内初の取り組みで、群れの復活を目指している。
同事務所によると、那須町の那須どうぶつ王国と長野市の茶臼山動物園で飼育していたライチョウ計22羽を8月にヘリコプターで移送。10月末時点で確認できなかった個体も生息している可能性はあるという。
中アでは1969年以降、目撃情報は途絶えていたが2018年に駒ケ岳で雌1羽が確認された。