2022.11.05 21:11
子ども虐待の2割、未就園で孤立 0~5歳児、15年間に43件
虐待事案に占める「無園児」の割合
小学校入学前の0~5歳児が死亡するなどした過去15年間の虐待事案231件のうち、自治体の検証で、保育所や幼稚園に通っていなかったとみられる子どもは6割を超え、親子の孤立が背景の一つと指摘されたケースが約2割の43件に上ることが5日、分かった。未就園の子どもは「無園児」と呼ばれる。親が家庭での養育を選ぶことも多く、虐待に直接結びつくことはない。ただ、周囲とのつながりがなくなれば育児負担が増え、リスクは高まるとされる。深刻な実態が初めて裏付けられた形だ。
来年4月に発足するこども家庭庁は、未就園の子や親の支援を重要政策に位置付けている。