2022.11.04 16:42
日本、「サハリン1」の権益維持 参画方針決定、原油の安定確保へ
石油・天然ガス開発事業「サハリン1」の洋上施設(エクソンネフテガス提供・共同)
ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」を巡り、日本の権益をまとめて保有する「サハリン石油ガス開発」が4日、ロシア政府が設立した新たな運営会社にも参画することを決めた。原油を安定的に確保する狙いがある。今後、ロシア側に通達し、承認されれば権益を維持できる。
サハリン石油ガス開発が4日、株主総会を開いて方針を決定した。同社には経済産業省と伊藤忠商事、丸紅、石油資源開発と資源開発大手INPEXが出資し、サハリン1の権益を30%保有していた。
ロシアは外国の出資者に対して、10月に設立した新会社に参画するかどうかを1カ月以内に判断するよう求めていた。