2022.11.03 15:45
作家、佐藤春夫しのび「筆供養」 生誕130年、親族も参列
和歌山県新宮市で行われた、作家の佐藤春夫さんをしのぶ「筆供養」=3日
和歌山県新宮市出身の作家、佐藤春夫(1892~1964年)をしのぶ「筆供養」が3日、同市下本町2丁目の文化施設敷地内にある石碑「筆塚」の前で営まれた。今年4月で生誕130年となったこともあり、親族で東京都内在住の高橋百百子さん(80)が初めて参列した。
文化の日に市が毎年実施。地元の住民も含め約60人が訪れた。高橋さんは秋晴れの下で「『晴れ男だ』と言って笑っていた春夫の顔が、思い浮かんだ」と語り、手を合わせた。
石碑は1966年に建てられ、佐藤と親交が深かった詩人の堀口大学が「筆塚」と揮毫した。佐藤が愛用した万年筆と毛筆が、石碑の下に納められている。