2022.11.03 18:01
【復刻】阪神ナイン表情充実 安芸球場 2007秋季終了―岡田彰布監督で振り返る阪神安芸キャンプ(7)
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阪神の秋季キャンプが15日終了。安芸球場での17日間を終え、同日離高した。
午前中だけの軽めの内容。暖かい日差しの下、日焼けした選手の表情は一応に明るい。野手陣は鳥谷、浜中らがフリーバッティングで約2時間の練習を締めた。
練習後には岡田監督、中西投手コーチら全員が内野グラウンドで円をつくり、関本が「この秋のキャンプの成果を来年につなげて、また春から頑張りましょう」と声を出して一本締めで安芸キャンプを打ち上げた。岡田監督は「こんなに暖かい所で2週間近く体を動かした選手と、そうでない選手の差は大きい。良いキャンプになった」と総括。ナインは充実した表情で球場をあとにした。(青木一英)
《岡田監督総括》今は全員横一線 打撃、先発 若手に期待
秋季キャンプを総括する岡田監督
―17日間のキャンプで選手を間近で見た感想は?
「現有勢力の一段階の底上げを目指した。補強よりも、まずはそれがチームにとって大事なこと。先発投手と打つ方が課題だったが、みんなよくやってくれたと思う。投手も野手も今は横一線。けがや故障で来てないベテランも含めて全員が並んでいる」
―鳥谷、浜中ら主力も元気に参加しました。
「鳥谷とか藤本あたりは、あんまり見てない。毎年のことやから、しっかりやってくれたと思っている。若い選手もたくさんいたから、1年やってどのくらい伸びてるのかを見た。主力と若手が一緒にやることの意味は大きいね」
―現時点で春季キャンプに推奨できるような若手はいましたか?
「シーズン中には見られないファームの選手をじっくり見た。選手には秋季で良いものを見せてほしいと話していたが、今、名前を出したら(若い選手が)その気になってしまう。2月のキャンプなら1軍で使えるかもと思ったら名前が出せるけど…。オフがキャンプよりも大事。今は全員が横一線」
―若手にチャンスがあるのは、どのポジション?
「やっぱり、打つ方と先発ピッチャーやろう。(今季は)完投した投手が少なかったし。打者も新しい選手に出てきてほしい。林と桜井は故障で来られなくて、もったいない。秋は春と違って自分のことができるキャンプだから、その差も大きくなる」
―野手では浅井、狩野の動きが良かったです。
「浅井は捕手から外野にいったことで打つ練習をたくさんできた。もともと良いものを持ってる選手。長所を見極めて伸ばしてやらんと。キャッチャーは難しいポジションやけど、狩野はベテラン組を焦らすくらいになってほしい。練習試合、オープン戦が勝負になるやろう」