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2022.11.01 14:37

「訪問者」テーマの2人展 東京・銀座メゾンエルメスフォーラム

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 「訪問者 クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展」より。「ベネチアン・ドア」などヒダカさんの作品<(C)Nac☆(アキュートアクセント付きA小文字)sa&Partners Inc.>

 東京都中央区の銀座メゾンエルメスフォーラムで、日本と欧米、二つの文化的背景を持つアーティストを特集した「訪問者 クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展」が開催されている。来年1月31日まで。(共同通信=中井陽)


 千葉県生まれで、ロンドン在住のヒダカさんは、空間全体を使っただまし絵のような作品群を発表した。例えば、会場に入ってすぐ横に出口があると思ったら「ベネチアン・ドア」という絵画。建物の出入り口から見える情景が描かれている。


 ルネサンスの芸術を思わせる色使いや構成、ピカソを連想させるモチーフも用いながら、東洋的な要素や浮世絵の技法を取り入れ調和させた。ヒダカさんは「同じ大陸にあるのに分断された欧州とアジアを、絵画の中で一つにできないかと考えた」と話す。


 一方、父が日本人で、米国で生まれ育ったムラタさんは、映像や立体作品を中心に制作。本展では最新のCG技術を使い、バスケットボールをする犬「ラリー」のアニメ作品などを発表した。ユニホームを着た困り顔のラリーが分裂して増殖し、さらに泥のように溶解して姿を変える。


 仮想現実に没頭した後、現実に戻ったときに得る感覚に着目したムラタさん。テーマについて尋ねられ「(バーチャルな世界も含めて)誰もがどこかを訪れていると考えれば、私たちは皆ビジターだ」と話した。入場は無料。

(c)KYODONEWS

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