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2022.11.01 08:41

「木浦の母」献身の心を後世に、高知市で生誕110年セレモニー 韓国議員ら記念碑に献花 

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記念碑に献花する韓国の訪問団員ら(高知市若松町)

記念碑に献花する韓国の訪問団員ら(高知市若松町)

 韓国・全羅南道(チョルラナムド)の木浦(モッポ)で孤児3千人を育てた田内千鶴子さん=高知市出身=の生誕110年で命日の31日、高知市若松町の生誕地記念碑前でセレモニーが行われた。韓国の国会議員ら訪問団9人も訪れ「献身の心、愛を後世に伝えたい」と“木浦の母”をしのんだ。

 田内さんは父親が朝鮮総督府に勤めており、幼少から木浦で暮らした。孤児施設「木浦共生園」を運営する韓国人男性と1938年に結婚。朝鮮戦争で夫が行方不明になった後も園を守り、68年に56歳で亡くなるまで孤児を育て続けた。

 セレモニーには、長男の田内基(もとい)さん(80)=大阪府=や韓国の尹柱卿(ユンジュギョン)議員(63)、日韓親善協会中央会長の河村建夫元官房長官ら約30人が献花して手を合わせた。

 尹議員は「田内さんの愛の精神は私たちの心の中で生き続けていく。そうすれば日韓の心の距離も縮まる」と訴え。基さんは「海の向こうに高知が見える」と故郷を恋しがっていた母の姿を思い出すと言い、「今も木浦や高知で母の無償の愛を大切に思ってくれる人がいることに感謝しています」と話した。

 式典前には、韓国ソウルの繁華街で29日夜に起きた圧死事故を追悼し、全員で黙とうをささげた。(浜田悠伽)

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