2022.11.01 00:37
政府「サハリン1」権益維持 原油確保へ新会社参画
石油・天然ガス開発事業「サハリン1」の洋上施設(エクソンネフテガス提供・共同)
政府が、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」の権益維持に向け、ロシア政府が設立した新たな運営会社に参画する方針を固めたことが31日、分かった。原油を安定的に確保するには、サハリン1の権益を当面維持する必要があると判断した。
サハリン1には、経済産業省と伊藤忠商事、丸紅、石油資源開発、資源開発大手のINPEXが出資する「サハリン石油ガス開発」(東京)が参加している。経産省は各社と協議し、新会社への参画を正式に決める方針だ。ロシア政府が事業を移管するための新会社を設立し、外国の出資者に新会社に参画するかどうかを1カ月以内に判断するよう求めていた。