2022.10.31 20:20
梨泰院警備、密集対処せず 雑踏事故、事態察知に失敗
ソウル・梨泰院の雑踏事故現場近くに手向けられた花=31日(ロイター=共同)
【ソウル共同】ソウルの繁華街・梨泰院の路地で155人が死亡した雑踏事故で、韓国警察当局者は31日、当日の警備は犯罪の取り締まりを重視、人の密集に特段の対処は取っていなかったことを事実上認めた。当日動員された警察官は137人だけで、密集への対応マニュアルはなく、事故が起きた路地での異変もすぐに察知できていなかった。人災の様相が濃くなり、警察や行政当局への批判が高まりそうだ。
韓国警察庁の洪起鉉警備局長は31日、韓国メディアに対し、事故が起きた路地で通行規制など「特別な措置は取っていなかった」と言明。「現場では人出が急増したと感じなかったそうだ」とも語った。