2022.10.30 08:34
古民家×現代アート １６作家が奈半利町彩る...１１／１３まで、イベントやライブも
絵画などの現代アートが展示されている「なはり古民家・廃校ＡＲＴ＆ＬＩＶＥ」（奈半利町甲の旧加領郷小学校）
住民らの町並み保存団体、なはり浦の会（森美恵会長）の主催。新型コロナウイルス禍のため３年ぶり４回目の開催となった。香美市立美術館長の造形作家、都築房子さん（７３）＝南国市＝が作品を寄せたことが始まりで、県内若手作家の貴重な発表の場となっている。
会場は、旧弘瀬家住宅を活用した集落活動センター「なはりの郷（さと）」、高田屋、浜田典弥（のりひろ）家住宅の各登録有形文化財と旧加領郷小、藤村製糸記念館。
初開催の旧加領郷小には９人の作品を展示。小松サヤさん（４２）＝高知市＝の絵画「循環」は魚や稲、植物、人間などをコラージュ風に描いて世の中のつながりを表現しており、訪れた人は「生きとし生けるものの営みを連想させる面白い作品」と見入っていた。
なはりの郷には、土佐和紙に油彩で色を重ねた横山千春さん（３９）＝高知市＝の二科展入選作「こころの雫（しずく）」を展示。５会場を巡ると記念品のプレゼントもある。全会場とも午前１０時～午後５時。
同１２日には土佐くろしお鉄道奈半利駅前広場で関連イベントが催され、シンガー・ソングライター、ｂｉｒｄさんのライブやタイダイ染め体験、奈半利中吹奏楽部の演奏などがある。１３日は旧加領郷小で木彫りの鳥を作るワークショップを開催。問い合わせは、なはり浦の会（０９０・１５７０・２２２５）へ。（植村慎一郎）
