2022.10.28 19:26
21年の年休取得率58・3% 微増も政府目標と開き、厚労省
厚生労働省が28日発表した就労条件総合調査によると、企業で働く人が2021年に取得した年次有給休暇(年休)の平均日数は前年比0・2日増の10・3日だった。平均取得率は前年比1・7ポイント増の58・3%。過去最高だが、政府が過労死防止大綱で目標に掲げる「25年までに70%以上」とはまだ開きがある。
取得率を規模別に見ると、従業員千人以上の企業の63・2%に対し、100人以上300人未満は55・3%、30人以上100人未満は53・5%と平均を下回る。同省担当者は「人手不足だけでなく、休みを取りやすい風土かどうかも関係しているのでは」としている。