豪、ＤＶ被害者に有給休暇　新生活へ経済負担軽減

2022.10.27 18:04

豪、ＤＶ被害者に有給休暇　新生活へ経済負担軽減

高知新聞社

　【シドニー共同】オーストラリア議会は２７日、働く人が配偶者や交際相手から家庭内で暴力を振るわれた場合、１０日間の有給休暇を取得できる法改正案を可決した。通常の有給休暇や傷病休暇に加え、来年８月までに全ての雇用主に義務付ける。加害男性のいる自宅を離れ、子どもも含めた新しい生活を始めたい女性の経済的不安をやわらげるのが狙い。

　オーストラリアでは、家庭内暴力（ＤＶ）の問題が深刻になっている。相談窓口や避難施設、支援金に続く措置となる。

　政府の２０１６年の統計では、１５歳以上の女性の４人に１人がパートナーから暴力を受けた経験があると回答している。

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