2022.10.27 14:09
参院選「違憲状態」判決3件目 「1票の格差」訴訟で札幌高裁
9月の初弁論時に札幌高裁に向かう原告側弁護団
「1票の格差」が最大3・03倍だった7月の参院選は、憲法が求める投票価値の平等に反するとして、北海道の有権者が選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で札幌高裁は27日、格差は「違憲状態」だったとした。大阪、東京両高裁に続く3件目の判断。大竹優子裁判長は「違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあった」と述べた。無効請求は棄却。原告側は即日上告した。
二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした訴訟の一つで、札幌は5件目の判決。名古屋高裁と広島高裁松江支部は「合憲」と判断している。高裁段階の判決は11月中に出そろい、最高裁が統一判断を示す見通し。