2022.10.27 03:23
世界的巨匠スーラージュさん死去 仏抽象絵画、102歳
ピエール・スーラージュさん=2009年10月、パリ(AP=共同)
【パリ共同】「黒の画家」として知られたフランスの抽象絵画の世界的巨匠ピエール・スーラージュさんが25日、心不全のため同国ニームの病院で死去した。102歳だった。現地メディアが26日伝えた。
1919年ロデーズ生まれ。モンペリエの美術学校で学び、第2次大戦後にパリへ移った。40年代後半から褐色や黒色の幅広い線を重ねた抽象作品を描き、欧米で注目を集めた。
70年代末から黒一色を追求する作品が中心となり、絵肌にナイフなどで凹凸をつくって反射する光の効果も探求。2019~20年には100歳を記念してルーブル美術館で回顧展が開かれ、亡くなるまで創作活動を続けた。