2022.10.27 00:00
温室効果ガス濃度、最高更新 世界気象機関「間違った方向に」
【ジュネーブ共同】国連専門機関の世界気象機関(WMO)は26日、地球温暖化を引き起こす大気中のCO2、メタン、一酸化二窒素の世界平均濃度が、21年にいずれも観測史上最高値を更新したと発表した。
温室効果ガスの濃度上昇が続いていることに、WMOのターラス事務局長は「われわれは間違った方向に進んでいる」と危機感を表明し、排出削減に向けた行動を呼びかけた。
特にメタンは前年からの増加幅が1983年に現行方式の観測が始まってから最大。有機物が水中で腐敗するとメタンが発生することから、WMOは気温上昇に伴って熱帯の湿地でメタン排出が増えた可能性もあるとしている。