2024年 04月29日(月)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.10.26 08:40

談合疑惑 業界ぐるみか 公取委検査 県内衝撃再び 地質調査

SHARE

地質調査会社への立ち入り検査を終え、入札関連資料を風呂敷で運び出す公正取引委員会職員(25日午後7時50分ごろ、高知市内)

地質調査会社への立ち入り検査を終え、入札関連資料を風呂敷で運び出す公正取引委員会職員(25日午後7時50分ごろ、高知市内)

 25日朝、県内の測量業者など十数社に公正取引委員会の一斉立ち入り検査が入った。県発注の地質調査入札を巡って長年繰り返されてきたとされる談合疑惑。10年前の県内建設談合事件をほうふつとさせる大がかりな動きに、関係者に衝撃が走った。業者の証言からは、数社が県内の地域別に談合を仕切っていたという業界ぐるみの構図も浮かび上がっている。

【関連記事】
高知県内十数社、談合疑い 県発注地質調査、10年以上前から 公取委立ち入り

 25日午後9時半ごろ。スーツ姿の公取委職員が関連資料を詰め込んだ段ボール箱を手に、高知市の測量業者「四国トライ」の事務所から出てきた。
 「何が何やらさっぱり分からない状態だ。突然検査に入られたので、私も動揺している」

 一般社団法人「四国地質調査業協会」の高知支部長を務める松尾俊明社長が声を絞り出した。同社を含む6社は談合の「幹事役」として受注調整を行っていたとみられており、立ち入り検査は10時間以上に及んだ。

 同市の「興和技建」にも10人近い公取委職員が入り、パソコンデータや幹部の手帳などの書類を持って行ったという。2005年度に県土木部長も務めた久保田一水社長は「詳しい状況は分からない。公取委はかなり詳しい内容を知っていて、確証を持って調査している印象だ」と話した。

 同市の「相愛」でも、公取委の職員が地質調査会社の名簿や入札資料などを押収し、営業担当者から入札に関して聞き取り調査。永野敬典社長は「現時点では調査に協力していくとしか言えない」とした。

 検査に立ち会った別の社の幹部は「特定の業務や工事に関して調べている感じではなかった。調査の範囲がどの辺までなのか…」と疲れ切った様子で話した。

 ◇ 

 業界周辺を取材すると、地質調査では県内8社が「幡多担当」「高知市担当」など----------
<<無料の会員登録で全文読めます。ご登録はこちらから!>>

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 不正・不祥事 行政

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月