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2022.10.25 08:40

秋の赤、美しく舞う マイコアカネ産卵期 四万十市のトンボ公園

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池のホテイアオイの葉に止まって一休みするマイコアカネ(四万十市のトンボ自然公園)

池のホテイアオイの葉に止まって一休みするマイコアカネ(四万十市のトンボ自然公園)

 近年、個体数が減少しているトンボ、マイコアカネが産卵期を迎え、四万十市具同のトンボ自然公園に姿を見せている。池の上をすーっと飛んだり、葉に止まって休んだり。舞妓(まいこ)の名の通り、幡多路の秋空で美しい舞を披露している。

 マイコアカネはトンボ科アカネ属の一種で、体長は4センチほど。化粧をした舞妓のように青白い顔と真っ赤な体を持つ個体は雄で、雌は褐色。6月ごろにふ化した後は、林の中などに生息し、9月下旬からの産卵に合わせて平野部に姿を見せるようになる。

 高知県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に指定。同公園を運営する「トンボと自然を考える会」によると、幡多地域では宿毛市や四万十市の一部でのみ生息が確認されている。

 同公園では10月に入って、マイコアカネの姿が見られるように。秋晴れとなった24日午後には、雌雄が池の周辺を飛び交い、池に卵を産み付けていた。11月中旬まで産卵は続き、舞妓たちは新しい命を残し冬を越すことなく短い生涯を終える。(河本真澄)

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