2022.10.23 17:50
特攻隊員「安らかに」 沖縄、辞世の言葉を奉納
特攻隊員が辞世の言葉をつづった短冊=21日、那覇市の沖縄県護国神社
太平洋戦争末期、家族の営む寮で、滞在していた特攻隊員らと交流を重ねた三重県伊勢市の岡出とよ子さん(82)が23日、沖縄県護国神社(那覇市)を訪れ、沖縄への出撃を控えた隊員が辞世の言葉をつづった短冊34枚を奉納した。岡出さんは奉納後、報道陣に「兵隊さんが安らかであるように祈った」と語った。
岡出さんの父は現在の伊勢市で出撃前の隊員が過ごす寮を営み、隊員に「一言残してください」と短冊を渡していた。「必中必殺」「現在死 未来生」と覚悟を決めたような句から、「笑ってね!!」「老母より先立つ不孝も孝となす…」などと複雑な胸中をつづった句もある。