2022.10.22 08:45
牧野博士の魅力は笑顔 高知入りの神木隆之介さん、浜辺美波さん息ぴったり らんまん開始へ決意も
牧野夫妻や高知の魅力について語る神木さんと浜辺さん（高知市五台山の県立牧野植物園＝森本敦士撮影）
植物学者の牧野富太郎博士をモデルにしたＮＨＫ連続テレビ小説「らんまん」で主演する神木隆之介さん（２９）と浜辺美波さん（２２）が２１日、県民の前に初めてそろって姿を見せ、２人の行く先々で歓迎の笑顔が咲きこぼれた。サービス精神旺盛で爽やかな神木さんと、優しくも芯の通ったまなざしで寄り添う浜辺さんは、既に牧野夫妻のように息ぴったり。「高知の温かさがすごく染みた」と、博士を育んだ土佐の空気を吸い込み、作品づくりに意欲を示した。
高知市の県立牧野植物園で開かれた記者会見では、スエコザサやビロードムラサキなど博士ゆかりの花束を手にした神木さんと浜辺さんが登場した。
神木さんは２０１２年公開の主演映画の撮影でも高知を訪れており「本当にお世話になった。また来られて幸せです」。今回、仁淀川や横倉山などを訪れ「すてきという言葉以上に、どう表現したらいいんだろうというぐらい素晴らしい」と、自然の豊かさを絶賛した。
１９日に安芸市の伊尾木洞でドラマの撮影を始めた。「勝負の１年、という気持ち。プレッシャーもありましたが、いざせりふを言うと、あらためて決意ができた」
土佐弁には苦戦中だが「『ちゅう』とかはすごくかわいらしい。なじみきってはいませんが、土佐弁が現場で飛び交うようにしたい」と意気込んだ。
一方の浜辺さんは、１１月に撮影を始める予定。
初来高の今回、２食連続でカツオを食べたと明かし、出会った人や食事のおいしさに「感動した」「また本編（撮影）で来られたら良いな」。
「毎朝を明るく、笑顔をお届けできるよう、自分も天真らんまんに撮影に励んでいきたい」と語った。
２人は牧野博士の魅力について「笑顔」だと口をそろえて熱弁した。
神木さんは「牧野先生は人を楽しませるのが大好きだったのかなと想像する。その優しさやエンターテイナーな部分、植物に対する精細さが表現できたらいいなと思います」。浜辺さんは「先生は奔放だけど、すごく笑顔がすてき。ちょっと破天荒なところも、寿衛（すえ）さんも共感できる部分があり、面白いと思って人生を共にされたんだろうと思う。台本は出来上がっていないんですが、本当に読むのが楽しみ」と満開の笑顔を見せた。
番組の制作統括、松川博敬さんは「素晴らしい映像が撮れている」と撮影の快調ぶりをアピールし「チーム一丸となって走り始めた。いい朝ドラにしたい」と力を込めた。
またこの日、ドラマのナレーターを俳優の宮崎あおいさん（３６）が務めることが発表された。（森田千尋）
