2022.10.20 19:31
三菱電、前会長が不正関与 課長時代に数値改ざん
記者会見の冒頭、謝罪する三菱電機の漆間啓社長(中央)ら=20日午後、東京都千代田区
三菱電機の検査不正に関する調査委員会は20日、昨年10月に会長を辞職した柵山正樹氏が、課長時代の1992年ごろに顧客に提出する試験結果の数値を改ざんする不正に関与していたと指摘した。東京都内で記者会見した木目田裕委員長は、昨年6月に同社の不正行為が発覚した後も、姫路製作所(兵庫県姫路市)では今年8月まで不正が続いていたと明らかにした。
漆間啓社長は調査委とは別に記者会見を開き、柵山氏が不正関与の責任を取って現在務めている「シニアアドバイザー」を辞任すると明らかにした。一連の不正に関し「改めて深くおわび申し上げる」と謝罪した。