2022.10.19 06:49
併合南部州の苦境認める ロシア司令官、住民退避へ
ウクライナ南部ヘルソン州のロシア軍から奪還した地域で、塹壕を確認するウクライナ兵=12日(AP=共同)
ロシアが併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州の戦況について、同国での作戦を統括するロシア軍のスロビキン司令官は18日「容易ならない状況」にあると認めた。ロシア国営テレビが放映したインタビューで語った。親ロ派「行政府」トップのサリド氏は同日、ウクライナ軍の攻撃から市民を守るためとして、州内を流れるドニエプル川の西岸地域から一部住民の退避を決定したと表明した。
ドニエプル川西岸には州都ヘルソンが位置する。ウクライナ軍はヘルソン州で大規模な反転攻勢に出ており、ロシア側が西岸を奪回された場合は州全体の支配維持が難しくなる可能性がある。