2022.10.18 06:29
原発全3基の稼働延長決定 独首相、来年4月中旬まで
ドイツ西部リンゲンにある原子力発電所=3月(AP=共同)
【ベルリン共同】ドイツのショルツ首相は17日、国内に残る原発3基を2023年4月15日まで稼働できるようにする法整備を関係閣僚に命じた。年内に運転を停止して脱原発が完了する予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギーの供給不安や価格高騰を受けて連立与党内で先送りを議論していた。
それぞれ連立与党の環境保護政党「緑の党」のハーベック経済・気候保護相がうち2基を23年4月中旬まで稼働可能な状態で残すことを表明したのに対し、経済界に近い自由民主党(FDP)のリントナー財務相は全3基の24年までの稼働を主張し、意見が対立していた。