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2022.10.17 08:46

特典効果、にぎわう土佐路 急きょ高知観光 ついつい買いすぎ

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大勢の県外客が訪れた高知市の日曜市。観光キャンペーンの特典利用者が多かった

大勢の県外客が訪れた高知市の日曜市。観光キャンペーンの特典利用者が多かった

 11日に「高知観光トク割キャンペーン」の対象地域が全国に拡大し、15、16日に初の週末を終えた。特典利用の県外客らが行き交った高知市の観光地で、にぎわいを追った。

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 高知市の桂浜の駐車場。16日午後には、四国内を中心に中国、関西のほか会津、長野、三河などのナンバーも並んでいた。

 高松市から訪れた岸本拓也さん(38)夫妻は1歳の長男と初の家族旅行に来た。「息子は(香美市の)アンパンマンミュージアムで目を輝かせて走り回っていました」。旅行は、トク割に関係なく企画していたそうで「特典は家族で2万円分近い」と笑顔だった。

 トク割は、宿泊のみが上限5千円、交通費込みのパック旅行が上限8千円で割り引かれる。約1500カ所で使えるクーポン券を休日は千円分、平日は3千円分配布され、最大で1人当たり1万1千円お得になる計算だ。さらに県独自の「高知観光リカバリーキャンペーン」で交通費助成を受けると、宿泊者は最大5千円がバックされる。

 日曜市を歩いていた東京の50代夫妻は、4泊5日の高知旅行という。受けられる割引は計4万円超。ただ、すでに6千円分のクーポンは「はしご酒に消えた。二日酔いで頭が痛い」と苦笑い。四万十市でも泊まるという。

 高知城を散策していた鹿児島県鹿屋市の男性(65)は妻(59)と旅先の松山市で高知の「リカバリー」を知り、急きょ高知市まで足を延ばしたとか。「城めぐりが好きだけど、高知は来たことがなかった。急な階段はしんどかったけど、感動しました」。四万十市を経て、フェリーで九州に渡る予定と話した。

 高知城管理事務所によると、トク割開始前の5~10日は入場料(420円)として使われたクーポンは14枚だったが、開始後(11~16日)は40枚と約3倍に。「家族連れが増えた印象だ」という。

 高知市帯屋町1丁目のアンテナショップ「てんこす」では11日以降、1日当たりのクーポン利用枚数は4倍ほどになった。京都から車で来た男性(44)は「お得感につられて自腹でも4千円買っちゃった」と、カツオの酒盗などを袋に詰めた。

 にぎわう秋の行楽期。市内のホテルは「支援が始まる前から8割方埋まっていたが、さらに伸びた。コロナ前に戻りつつある」と手応えを口にする。と同時に不安も口にした。

 「一時的に宿泊が回復しても、キャンペーン終了(12月20日)後が怖い。1、2月は閑散期に入る。支援の延長に期待したい」(加治屋隆文、高井美咲、人見彩織)

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