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2021.10.25 19:21

ヒトダマか、UFOか くろしお

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 (1975年6月26日掲載)

○…ヒトダマか、UFOか、「ありゃなんじゃろう?」という“怪火”が2日続きで話題を呼んでいる。「見た」という人の話では、所は高知市北久保、高知卸売団地の北側、久万川と国分川が合流するあたり、だそうだ。このあたりは人家を離れた寂しい堤防地帯。

○…24日の夕方、卸売団地内を自動車で走っていた人が、厚い雲の下で赤い火がスーッと燃え落ちるのを見た、という。同じものを近くの大津バイパス、新国分川橋わきで釣りをしていた人も目撃した。さらに、翌25日の正午すぎ、今度は高須と知寄町付近からもそれぞれ前日と同じ方角へ“怪火”が燃え落ちたのを十数人が確認した、というものだ。さて、その現場付近を入念に調べてみたが、爆発物や燃えかすなども見当たらない。ほかに、花火などを上げた形跡もないようで、消防局にもそうした“実験”の届けは出ていない。

○…話を聞いた人々の間ではヒトダマの火だとか、現代風にUFOだとか、あるいは花火や照明弾という説などが出たが、中で有力めくのが高圧電線の放電説。ちょうど現場付近を6万6千ボルトの高圧線が走っているためで、四国電力線路保線課へ問い合わせたら「雨の降り始めにガイシにたまったほこりなどが湿り、ショートし発火することがある」という説明があった。だが、これにしても「最近のように雨続きではおかしい。再発という点も納得がいかない」というおまけ付き。さっそく現場を調べても異状なしという診断で怪火の正体はつかずじまい。正確な解明は、もう少し状況がはっきりしてからというところだ。

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