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2021.10.25 19:18

“空飛ぶ円盤”騒ぎ くろしお

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 (1972年 10月19日掲載)

〇…高知市の“空飛ぶ円盤”騒ぎはますます輪を広げ、目撃者の“証言”も増えれば、反対に否定する人もいるなどなかなかにぎやか。 もっとも発端となったさる四日夕の怪物体はどうやら愛児の出生祝いに揚げたタコが“犯人”だったようで、ご当人は「こんな騒ぎになるなんて・・・」と驚いている。

〇…高知新聞社には「同じ日に、高知市の南の方角に薄いピンク色の飛行体があった」「塾を開いているが、九月中旬にギョウザ形の物体が夕日を反射しながら飛んでいるのを子供数人が確認した」といった電話がひんぴん。 本山町では“撮影に成功”の報もあって胸を躍らせたが、これは残念ながら撮影時にしばしば起きる“ゴースト現象”と専門家の診断が下りた。

〇…きっかけとなったさる四日の物体は、最近生まれた長男のために高知市浦戸の宮地和夫さん(34)が同日午後四時から七時までの間、浦戸大橋上で揚げた大ダコが灯台の光りか夕日でも浴びて赤や黄に浮かんだものらしい。 五、六百メートルも高く糸を伸ばしたそうで、色も同じとあって状況証拠は十分。でも、それはそれとして神秘な大空。まだまだ“不思議”な現象が起きる可能性は多分にありそうで、宮地さんも愛児に「凡天」と名付けたそうだ。

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