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2022.10.14 08:35

高知市三里の歴史示す51枚 昭和の写真、地元で展示 10/19まで

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高知市三里地域の昭和期の写真を展示した会場(同市の三里文化会館)

高知市三里地域の昭和期の写真を展示した会場(同市の三里文化会館)

 昭和初期から戦後を中心に高知市三里地域を写した51枚を展示する「むかしの三里 写真展」が同市仁井田の三里文化会館で開かれている。地元の歴史を人々の営みとともに紹介している。17日休館で19日まで。

1963年ごろの空撮写真。浦戸湾の埋め立てが始まっている

1963年ごろの空撮写真。浦戸湾の埋め立てが始まっている

 同地域は種崎、仁井田、池、十津地区。漁業や塩作り、造船で栄えた。昭和期には大型船が浦戸湾に出入りできるよう掘削が行われ、高知新港や浦戸大橋などが新造されるなど大規模開発が行われてきた。

浦戸大橋をくぐる「さんふらわあ」(1972年)

浦戸大橋をくぐる「さんふらわあ」(1972年)

 昭和初期と思われる造船場のカットは、木の骨組みがあらわになった船の周囲で、多くの職人が作業にあたっている。1972(昭和47)年に完成した浦戸大橋の下を1万トンのフェリー「さんふらわあ」が通過する一枚も。結婚を機に70年に仁井田に移り住んだ黒岩スミエさん(77)は「ぽーっと汽笛が鳴って、のどかな感じが懐かしい」と目を細めた。

 企画した「三里まちづくりの会」の役員、池上修巳さん(68)は、地引き網漁の写真がお気に入り。小学生の時、遊び場だった浜で漁が始まると「みんなでわいわい言ってロープ引きを手伝った。大漁やったらどろめ、のれそれをもらって楽しかったね」。

 ほかにも浦戸湾のニロギ釣り、大勢の家族連れらが集う種崎海水浴場、田園の中を進む花嫁行列などの写真が並んでいる。

 会場を訪れた地元の蒲原邦さん(79)は「生きるために一生懸命の時代やった。子ども、大人が助け合ってにぎやかでした」と振り返っていた。(加治屋隆文)

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