2022.10.13 18:06
円、32年ぶり安値 147円後半、景気に打撃
米ドルと日本円の紙幣(ロイター=共同)
13日の外国為替市場で円相場は一時1ドル=147円台後半に急落し、バブル景気終盤の円安局面だった1990年8月以来、32年ぶりの安値を付けた。この日発表された9月の米消費者物価指数の伸びが依然高く、米国がインフレ抑制策で大幅利上げを続け、日本と金利差が広がるとの観測が拡大した。円は資産運用に不利として売り込まれた。
円相場は今年初めと比べて2割超下落し、ドル取引の多い輸入品の円建て価格をさらに押し上げ、景気や家計の打撃となる懸念が深まった。政府と日銀は投機的な動きもあるとみて取引の監視を強める構え。市場では再び為替介入に動くかどうかが注目されている。