2022.10.13 17:16
9月の輸入物価指数、48%上昇 円安主導の値上げ定着の可能性も
輸入物価指数の推移
日銀が13日に発表した9月の輸入物価指数(2020年平均=100、速報)の対前年比上昇率は、円ベースで48・0%となり、大部分が円安による影響だった。上昇は19カ月連続。世界経済の減速懸念を背景に原油価格はピーク時の水準を下回るものの、円安による押し上げ効果で輸入物価高に歯止めがかからない。歴史的な円売りが収まる気配はなく、円安主導の値上げが定着する可能性もある。
企業が海外から輸入する物品の値動きを示す輸入物価指数は、米ドルなどの契約通貨ベースの上昇率が21・0%だった一方、円換算すると48・0%まで高まった。