2022.10.12 18:39
円急落、一時146円後半 24年ぶり安値、米利上げで
1ドル=146円台の円相場を示すボード=12日午後、東京都中央区
12日の外国為替市場で円が急落し、一時、1ドル=146円後半を付けた。1998年8月以来、約24年ぶりの円安ドル高水準を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅利上げを継続するとの観測が背景にあり、政府・日銀が為替介入を実施した9月22日の安値水準を下回った。市場では再介入への警戒感が強まっている。
政府・日銀は9月22日に、急激な円安を阻止するため、98年6月以来、約24年ぶりの円買いドル売り介入に踏み切った。買い入れ規模は2兆8382億円で、1日当たりとしては過去最大。その後も円安ドル高の基調は変わらず、介入効果は1カ月ももたずに消えた格好だ。