2022.10.12 18:20
大企業健保の負担増検討、厚労省 65~74歳医療費で法改正へ
65~74歳医療費の仕組み
65~74歳(前期高齢者)の医療費を巡り、給与水準の高い大企業の社員らが加入する健康保険組合の負担を増やす方向で厚生労働省が検討していることが12日、分かった。健保組合によっては保険料引き上げにつながる一方、給与水準の低い健保組合や、中小企業の社員らが入る協会けんぽは負担が軽くなる。
支払い能力に応じた支え合いの仕組みを強め、健保の財政的な格差を是正する狙い。厚労省は年内に審議会で結論を得て、来年の通常国会に関連法改正案の提出を目指す。ただ、既に高齢者医療費の負担で健保組合の財政は悪化しており、経済界から反発が出そうだ。