2022.10.12 17:17
姿勢異常で衛星投入できず イプシロン指令破壊、JAXA
打ち上げられる小型ロケット「イプシロン」6号機。打ち上げ後に破壊指令信号が送られた=12日午前9時50分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所
小型ロケットイプシロン6号機による衛星打ち上げ失敗を受けて宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日午後、オンラインで記者会見を開き「発射後にロケットの姿勢がずれて、地球を周回する軌道に(衛星を)投入できないと判断した」と、指令破壊に踏み切った理由を説明した。
6号機は12日午前9時50分過ぎ、JAXAの内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から発射された後、2段目のエンジンを分離して3段目に切り替える作業の途中で姿勢の異常が判明した。そのまま飛行を続ければ制御ができなくなり、地上に落下する危険性も生じるため、同9時57分に指令破壊の信号を送り、爆破した。