2022.10.11 09:24
8月の経常黒字、96・1%減 同月過去最小、589億円
経常収支の推移
財務省が11日発表した8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比96・1%減の589億円だった。原油高と日米の金利差拡大による円安進行で輸入が膨らみ、黒字幅が縮小した。比較可能な1985年以降、黒字額は8月として過去最小となった。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主要産油国が11月の大幅減産で合意し、エネルギー価格は再び上昇している。貿易赤字の常態化から、日本の稼ぐ力を示す経常収支は低調な状況が長期化する可能性が高い。
経常収支では、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が2兆4906億円の赤字。