2022.10.10 08:40
須崎に滞在し創作の成果を披露…現代地方譚の歩み回顧 須崎市で歴代作品展示、10/16まで
カラフルな立体作品などが並んだ回顧展「ON REFLECTION」(須崎市のすさきまちかどギャラリー)
高知県内外の作家が須崎市に滞在し創作の成果を披露する「現代地方譚(たん)アーティスト・イン・レジデンス須崎」の歴代作品を並べた回顧展「ON REFLECTION」が、同市青木町のすさきまちかどギャラリーで開かれている。入場無料で16日まで(11日休館)。
「現代―」は、同ギャラリーの川鍋達館長(52)らが地元の住民や風景などに着想を得た作品を発信してもらおうと、2014年にスタート。来年2月に10回目の開催を予定しており、節目を前に今回の回顧展を企画した。
会場には市内で所蔵されている絵画や立体、染色など、個性的な作品約20点を展示。今年2月に上演された演劇「カワウソ読本」の録画や、市民が撮影に参加した動画作品なども上映されている。
川鍋館長は「現代―」について「須崎での経験を通じ作品価値を上げた作家もいて、須崎に来たいという若手も多い。住民が現代アートに少しずつ慣れ親しむ場を提供できた」と意義を強調し、回顧展への来場を呼びかけている。(富尾和方)