2022.10.08 16:02
国際航空、50年排出実質ゼロへ ICAOが目標採択
【ワシントン共同】国連の専門機関、国際民間航空機関(ICAO)は7日、カナダのモントリオールで開いた総会で、2050年までに国際航空からの二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにするとの長期目標を採択した。サラザール事務局長は「非常に重要な外交的進展だ」と評価した。
強制力のある目標ではないが、各国はこれを尊重する形で対策を検討するとみられる。現状では大幅な排出削減を進める技術的な裏付けに乏しく、達成には困難も予想される。植物や廃食油などを使った持続可能な航空燃料(SAF)の利用や運航方法の改善、新たな航空機技術などが求められそうだ。