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2022.10.06 08:00

小社会 燃える闘魂

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 中高生のころ、興行があると自転車をとばして高知市の県民体育館に駆けつけた。昭和50年代の黄金期。「過激」が売りの新日本プロレスは、アントニオ猪木選手を中心に活況を呈していた。

 外国人選手も魅力的だった。インドの狂虎、大巨人、超人…。ぴったりの異名がついた。得意技の延髄斬りや卍(まんじ)固めで渡り合う猪木さんの名言は、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」。筆者も真っ赤な闘魂タオルを買い求めたくち。

 プロレスは、競技と娯楽のはざまにあるといわれる。そんな内幕の暴露本にも「真剣勝負だった」とあるのが、プロボクシング世界王者ムハマド・アリさんとの異種格闘技戦だ。

 両者がかみ合わないまま引き分けた大一番は「世紀の凡戦」と酷評された。ただ、スポーツジャーナリスト・二宮清純さんは数年前の本紙で作家、野坂昭如さんの観戦記を紹介している。「格闘技のプロが、本気になって喧嘩(けんか)するのなら、それは見世物(みせもの)にはならぬ」。

 政界への進出後は、湾岸危機の際にイラクへ乗り込み日本人人質の解放に尽力。独自の人脈を生かした度重なる訪朝は物議を醸した。とはいえ手詰まりになって久しい政府の北朝鮮外交を見ると、あれも貴重なスポーツ外交だったように思える。

 亡くなる数日前の動画を見た。やりたいことを聞かれ、やせ衰えた体で「世界の環境問題」。闘い抜いた人生だったに違いない。少年たちの「燃える闘魂」は。


10月6日のこよみ。
旧暦の9月11日に当たります。みずのえ たつ 二黒 先勝。
日の出は6時03分、日の入りは17時44分。
月の出は15時59分、月の入りは1時38分、月齢は10.2です。
潮は若潮で、満潮は高知港標準で2時31分、潮位159センチと、16時20分、潮位181センチです。
干潮は9時26分、潮位43センチと、22時05分、潮位94センチです。

10月7日のこよみ。
旧暦の9月12日に当たります。みずのと み 一白 友引。
日の出は6時04分、日の入りは17時43分。
月の出は16時33分、月の入りは2時48分、月齢は11.2です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で3時39分、潮位175センチと、16時51分、潮位189センチです。
干潮は10時16分、潮位36センチと、22時42分、潮位75センチです。

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